宗教者平和行進、右翼の妨害をはねのけて

 2023年9月3日、「宗教者平和行進」が新型コロナ期間をはさんで4年ぶりに開催されました。その間にウクライナをめぐる戦争がはじまりました。そして米日が「台湾有事」の危機感をあおって、台湾と中国を戦場とする戦争が準備されています。

 まさに「平和」「戦争反対」が問われている今です。宗教者平和行進はイラク戦争開戦の時から、宗派をこえて戦争反対のために声をあげ祈ろうと始まり、11回目になりました。戦争と侵略の加害を消し去る歴史修正主義とヘイトがあふれる中、関東大震災100年朝鮮人犠牲者慰霊・群馬の森の朝鮮人追悼碑撤去反対をスローガンに掲げて、この日の宗教者平和行進は呼びかけられました。

 そして当日、集会会場の高崎市城址公園周辺は警察による厳戒態勢に置かれていました。右翼が例のない規模で集まってこの集会会場に乗り込んでくるというのです。

 準備段階からすでに市民のふりをした右翼が公園の中をうろついたり、ベンチに座っています。やがて右翼の街宣車が十数台、公園の入り口の交差点に集結して、道路を遮断して、あらん限りの差別暴言・脅迫を大音量でがなり立てます。特に関東大震災で虐殺されたのは朝鮮人が悪い、群馬の森朝鮮人追悼碑を裁判に負けたんだから撤去しろ、と声を荒げ、許すことはできませんでした。

 しかしこうした状況にもかかわらず参加者が結集してきます。平和を守る運動はこのような右翼の妨害に屈せずにがんばらなければならない、みなさんがんばりましょう、との挨拶が続いた。

 今年は関東大震災の朝鮮人虐殺から100周年。各地で二度と歴史を繰り返してはいけない、虐殺と侵略の歴史を許さないという取り組みが重要な前進を見せています。群馬の宗教者平和行進は、まさにそのような行動として、右翼の妨害をはねのけて打ち抜かれました。平和は政府権力・右翼・反動と断固として闘う中でしか実現できません。みなさん、これからもがんばりましょう!

↑右翼(原田)にこわされたポール

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